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岩手県立南光病院

病院概要

● 院 長 土屋 輝夫
● 所在地 〒029-0131 岩手県一関市狐禅寺字大平17番地
● TEL 0191-23-3655
● FAX 0191-23-9690
● E-mail EA1028@pref.iwate.jp
● URL http://www.nanko-hp.net/

● 病院の規模,理念,研修指定の有無

昭和30年開設の県立精神科病院。両磐地域を中心とした岩手県南部の地域精神医療に取り組んでおり,同地域の精神科基幹病院である。岩手県精神科救急システムの精神科救急医療施設,応急入院指定病院,医療観察法に基づく指定通院医療機関に指定されている。平成18年に新築移転し岩手県立磐井病院と隣接している。病床数は359(6病棟),外来患者は平均145/日。電子カルテを導入しております。岩手県立磐井病院,岩手県立中部病院および東北大学付属病院の協力型臨床研修病院となっている。

病院の診療,研修内容

(ア) 診療の特色
地域の精神科基幹病院としてすべての精神科領域の事象に対応している。岩手県南圏域(両磐,気仙,胆江)の精神科救急基幹病院として24時間の救急対応を行っている。

「地域精神医療連絡会」を20年以上にわたって開催していることから,他の医療機関,保健所,市町村,障害者自立支援法に基づく各施設などとのネットワークが完備しており,交流が多い。

長期入院患者の地域移行の取り組みを地域との協同で活発に行っており,これについては NHK でとりあげられ全国放送された。
精神科作業療法,精神科デイケア,訪問看護,SST,心理教育,家族教室などの活動を積極的に行っている。
特殊外来として児童外来,アルコール外来がある。県立磐井病院と隣接していることからリエゾン精神医学の症例も多い。

(イ) 研修内容
①基本的な精神医学の知識を身につける。
②基本的な面接技法を実践できる。
③代表的な精神疾患について治療法を述べることができる。
④生活歴,病歴,現症などを聞き取り,問題点を述べることができる。
⑤患者や家族との適切な対応を実践できる。
⑥医療従事者との良好な関係作りができる。
⑦診療録の適切な記載ができる。
⑧社会的常識にかなった勤務態度を保てる。
⑨適切な症例報告を作成できる。
⑩症例について意欲を持って学習,診療を行える。以上を到達目標として,医療面接,精神症状の捉え方,精神疾患の概要,初期対応と治療の実際,簡単な精神療法の技法,薬物療法の理解,社会復帰と地域支援体制の理解,精神保健福祉法の基礎,精神科救急の実際,精神科リハビリテーション,児童精神医学の基礎,等の内容の研修を行う。希望によりさらに内容を深めることも可能である。

(ウ) 研修中の生活
勤務時間は8:30 ~ 17:15であるが,朝にカンファランス,夕に勉強会が開催されることが多い。希望があれば精神保健指定医とともに当直を体験することが可能。週末の勤務はない。敷地内にある宿舎の利用が可能である。院内に野球,卓球,排球,庭球,バドミントン,ゴルフ,写真,釣りなどのクラブ活動がある。一関は新幹線で仙台まで35分,盛岡まで40分,さらに「はやて」を利用すれば東京まで 2 時間と交通の便がよい。自然環境にも恵まれており,須川高原,厳美渓,猊鼻渓などの名勝地があり,隣には平泉町がある。市内や周辺に温泉地,スキー場なども多い。

(エ) 後期研修
後期研修からは正規職員となる。症例が豊富であることから広範囲の知識と経験とを身につけることができる。精神保健指定医取得についても症例の確保が十分であり,最短期間での取得が可能である。これまで当院で研修を行った医師は全員が 1 回の受験で合格している。

学生さんにひとこと

精神科医療においては医療スタッフと患者の関係性が特に重要視されます。人間的なかかわりを持ちながら信頼関係を作り,同時に冷静な観察と対応を行っていく技量が要求されます。一方で精神科医療では人権,プライバシーなどが常に問題となるため精神保健福祉法による,一般の医療とは別枠の規制があります。当院での研修を通して精神科医療の基礎を学んだ上でこれらの特徴を理解し,その奥深さに触れ,将来どの分野においても役立てられる体験としていただければ幸いです。

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