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岩手県立遠野病院

病院概要

● 院 長 郷右近 祐司
● 所在地 〒028-0541 岩手県遠野市松崎町白岩14-74
● TEL 0198-62-2222
● FAX 0198-62-0113
● URL http://www.tono-hospital.com/

●病院の位置と規模,理念

遠野市は,岩手の空の玄関口である花巻市と三陸海岸の港町,釜石市を結ぶ要衝の地にあり,古くからこの地域の文化経済の中枢的な役割を占めてきた町です。東にそびえる六角牛山をはじめとする美しい緑の山々が囲む中,豊かな水を湛えて流れる猿ヶ石川の流域に拓けた自然いっぱいの遠野盆地,この地域の医療を担う当院はその中心部を通る,国道283号線沿いに建っています。当院は,この地域唯一の総合的医療機能を持つ病院として「私たちは地域のニーズに応え,安心・安全で質の高い医療を届けられるよう努力し,優しく患者さんに寄り添い,笑顔のある病院にします。」という理念のもと,一般医療や1次・2次救急医療に努めているほか,「もっと病院と在宅の距離を縮めてきめ細かい在宅医療の提供を行う」ことを目的に訪問診療も行い,地域の皆様に喜ばれております。

●病院の診療内容と診療圏

標榜診療科は,内科,消化器内科,循環器内科、小児科,麻酔科,外科,整形外科,脳神経外科,皮膚科,産婦人科,眼科,耳鼻咽喉科,脳神経内科,リハビリテーション科の14診療科,許可病床数は122床(一般120床,感染2床)です。この他にも泌尿器科,腎外来,血液外来,放射線科(診断)などについて,常勤医師は9名ですが,関係大学や県立中央病院をはじめとする県立病院などからの応援を得て診療を行っています。診療圏は,遠野市を中心に隣接する住田町の一部を含み,診療圏人口は3万人余りとなっています。また,1日平均入院患者数は約90人,外来患者数は約330人です。なお,医師の卒後臨床研修に対しては「イーハトーヴ臨床研修病院群の関連病院」の一員として内科分野の研修を担当します。

●医師の生活状況・生活環境

医師住宅は,マンション形式の合同公舎と一戸建て住宅があります。仙台や盛岡に家族を残して単身赴任する職員もおりますが,世帯用,単身用などの用途別に間取りを違えたマンション形式の公舎に人気があるようです。また,病院では四季折々に様々な行事が催されているほか,地域のイベントへの参加も盛んです。医師達は忙しい診療の傍らにもこれらの行事への参加や野球などのサークル活動を楽しんでおります。

地域の特徴

遠野市は「民話のふるさと」として全国的に有名でカッパ淵などの名所や史跡,観光施設などを訪れる観光客も多く,また,神の座する山,高山植物の宝庫として知られる早池峰山をはじめ六角牛山,石上山など登山愛好家にも良く知られた山々があります。春には山菜や川ザッコ(雑魚),夏にはジンギスカン,秋にはキノコや木の実など山や川の幸のほか,三陸の海に面した釜石港が近いことから新鮮な海の幸もあり,自然の恵みが豊富な土地です。また,遠野はホップ生産量が日本一であり,大手メーカーの「とれたてホップ一番搾り」にも使われております。そのほか地ビールの「ズモナビール」などもあり,これら地元食材と地酒や地ビールが良く相まって益々おいしくさせてくれます。

学生へひとこと

遠野は,古くから地域に語り継がれてきた素朴な民話が,柳田國男によって名著「遠野物語」として纏められ,わが国の民族学発症の基礎となったことでよく知られており,今でも市内各所にその時代を彷彿させる史跡やいわれが大事に残されている文化の薫り高い街です。

当院は,介護保険のモデルといわれ全国的にも有名な「遠野方式在宅ケアシステム」の中心的役割を担っており,医療と介護のドッキングを目指して積極的に取り組んでおります。是非一度,第一線の現場を見学にいらしてください。

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